あらすじ

透坂古杜(とうさか こもり)、何者でもない、僕の名前だ。
 僕はかつて、引きこもりだった。
 とはいえ復学した今だって、配信者を応援していること以外にろくな目標も指針もない、つまらない人間なのだけれど。
 担任教師の新川から押しつけられた指令に従ってたどり着いたのは、不登校のクラスメイト、一ノ瀬踏穂(いちのせ ふみほ)の家だった。
 順当に退屈な日々を送っていた僕の人生は、そこから少しずつ変わっていく。

 彼女と自分の思いもよらない接点に戸惑いつつ、僕は一ノ瀬の復学に向けたサポートをすることになった。
 同級生の三虎かの(みとら かの)の協力もありつつ、僕と一ノ瀬の距離は、常に扉一枚を隔てながらも、確かに変化していく。
 お互いの心を読み違えながら、すれ違いに傷つきながら。
 それでも僕は、推し続ける。

 見えないものと、観てきたもの。
 他人を『みる』ということの、本当の意味を知るまで。

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アルファポリス
アルファポリス2025/04/30
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