あらすじ
「ヨグ=トゥフラ!俺と結婚してくれ!じゃないと俺は死ぬ!」冒険者仲間にそう告白され、ヨグはぜひ人間種が死ぬところを観察したい!と喜んだ。だが一向に仲間は死なず、酒場で愚痴を言うだけである。なぜ?――長く神々、上位存在を楽しませた世界の終末が確定した。折角なら終わるその世界で人間体験をしたいと上位存在ヨグ=トゥフラは創造神に頼み込み、世界が終焉を迎えるまでこの世界の平均的な職業の一つである「冒険者」となった。観劇しているのと実際に体験するのではまるで違うファンタジー世界を楽しむヨグだったが、空気や人の感情を読むことができない人外の存在は仲間の剣士ダグラスや気弱な魔法使いシルフ、僧侶のガルマを振り回す。人間生活を送るにはズレ続けるヨグだが、仲間たちは「放っておけない新人」とヨグをパーティーから外すことなく冒険者を続けた。ある時うっかりこの世界の最強種であるドラゴンを倒してしまったり、死の森を浄化したりと人外ムーブしてしまうが、それはそれ。ヨグは仲間たちが自分を大切にしてくれているということを知り、この世界が終わったら彼らにもう会えなくなることに次第に疑問を感じ始める。