あらすじ

トラバース 【traverse】[登山用語] 1.山頂に向かって直登するのではなく、斜面を横切るように歩くこと。 2.ある山から別の山へと、尾根を伝って渡り歩くこと。縦走。 ─── 突如として世界を襲った敵対性巨大生物――〈竜〉との戦争から百年後の世界。 巨大な竜の遺骸は内から膨らむようにして豊富な土壌を形成し、平坦だった大地に起伏を刻み込んだ。ある竜は孤高に聳える単独峰として。ある竜は他の竜と癒着し山脈として。 彼らの目的は、そんな未知の領域を調査すること。それを彼らは竜骸踏破(ドラゴンハント)と呼ぶ。 あるいは、〈山登り〉と。 マルチプレイヤー・オンラインゲーム『オープンワールド・トラバース』で〈竜骸踏破〉のコンテンツを介して繋がった彼らは、そのときはまだ、考えもしなかった。現実にその竜骸が存在しているということを。 ある日辿り着いた頂の、遮るもののない星空の下で、彼女がその言葉を口にするまでは。 「登りたいって思っちゃったんだ。現実(リアル)で」

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小説を読もう2025/04/21
  • 現在の作品オープンワールド・トラバース