あらすじ
リォン・ベイムは狩人である。人里離れた森の中に住み、薬の材料となる素材や薬草を集め、それを売って慎ましく生きている。ある日、いつものように得意先で品物を卸していれば、薬屋のおじさんに「この男に見覚えは無いか」と、とある手配書を見せられた。嫌でも印象に残る美貌の肖像と、法外な懸賞金が書かれたそれ。何でも、手配されている理由は分からないが、あまりに見目が良いばかりに、街の女性の心をわしづかみにして、街の男性は肩身が狭く困っているという。
一度見れば忘れられないその男の顔だったが、だからこそ見覚えはない。リォンはそれ以上の興味を持てず、知らないと言って、そのまま記憶の片隅へと追いやった。
しかし、帰ってみれば、記憶の片隅に追いやったはずの手配書の男と同じ顔の行き倒れが、家の前に落ちていて……。