あらすじ
ここは八百万妖貸し屋 彌勒堂。
様々なあやかしたちがあなたのお悩み解決致します。
南蒼司は彌勒堂の店主。
優し気なイケメンでありながらも、なにやら他人と距離を置く蒼司。
それには理由があるようだが……
あやかしたちと共に、のんびりと依頼をこなす日々。
そんなある日、あやかしの銀子が連れて来た口の悪い、強面の男。
この男が現れたことによって、
彌勒堂に関わるトラウマを持つ四人の欠けた人生が動き出す――
※R15指定は念のためです。
※縦読み推奨。
※この物語はフィクションです。作中に出て来る名前や名称、設定は創作です。
※妖怪関係は資料等参考にしております。
※全37話で完結。毎日3話ずつ更新。
◇コンテスト用あらすじ(※注:ネタバレありですのでご注意ください)
南蒼司はあやかしたちと暮らしていた。それは八百万妖貸し屋 彌勒堂。
日本家屋の広い屋敷にあやかしたちともに暮らす。
妖貸し屋とは不可思議な出来事に対して、妖の力を借りて物事を解決する店。
妖艶な女性の銀子。茶色い雌猫のきなこ。おかっぱ姿の珠子。小さな紳士のトキ。
皆、あやかしだ。
ある日蒼司は銀子が連れて来たひとりの男と出会う。
強面のその男はあやかしが視える人間だった。
しかしその男は蒼司に怒りを向け去って行ってしまった。
翌朝、蒼司は頼まれていた神社の掃除手伝いに向かう。
そこには御神木の霊がいた。
御神木の霊はなにやら蒼司に伝えたいことがある、と言う。
その神社の宮司である鏑木京介の妻のことについてだった。
行方不明となっていた妻は実はすでに亡くなっているということを、御神木の霊に伝えられる。
そのことを鏑木に伝えるべきか悩んだ蒼司は、今はそのタイミングではない、と心の内に留めた。
昼過ぎに彌勒堂へと客がやって来る。
どうやら不動産関係の男で、マンションの騒音騒ぎを調べて欲しいと依頼をしてくる。
そのマンションでは最近になって騒音が始まり、そして黒い影が見え始め、住人たちの間では噂が噂を呼び、幽霊騒ぎとなっていた。
蒼司はマンションに調査をしに行き、そこで堀井探偵事務所の所長、堀井岳と会う。
堀井は今回の依頼を彌勒堂に投げてきた相手だった。
堀井の探偵事務所で調べていたが、今回の騒音騒ぎはどうやらあやかしが関わっているのではないか、という堀井の見立てだった。
堀井と蒼司は以前から知り合いで、堀井探偵事務所に来た依頼であやかしに関わりそうなことは毎回彌勒堂へと依頼を渡しているのだった。
蒼司たちは騒音騒ぎのあるマンションを調査する。きなこと珠子に協力してもらい、マンションに住む付喪神の話を聞き、騒音がすると言われた部屋を調べる。
付喪神たちの話ではどうやら怪しい黒い影が現れてからなにかがおかしいという話だった。蒼司たちは堀井の事務所を借り、話し合いをしたところ住人が帰って来る夜中にもう一度マンションに行くということとなる。
事務所内では堀井から陰陽師の家系であること、蒼司になんの力もないことを問われる。
蒼司は彌勒家という陰陽師の家系だった。
しかし、なんの力もなく生まれて来た蒼司は一族に蔑まれ、そして彌勒家から除籍され、ひとり彌勒堂で生きて来た。
心の拠り所はあやかしだけ。そんな蒼司に助言をする堀井だが、堀井にも辛い過去があった。元々警察官だった堀井は、犯人に逆恨みをされ妻子を殺されていた。
蒼司も堀井も複雑な思いのまま、再びマンションへと戻ると、例の部屋の住人が戻って来た。その住人は縊鬼というあやかしに憑かれていた。
銀子ときなこの力を借り、縊鬼を祓うことが出来たとき、さらなる悲鳴が聞こえる。
蒼司はその悲鳴の主を探し、そこで見たものは縊鬼とは比べ物にならないほどの黒い影が纏わりつく男。
それは昨日銀子が連れて来た男だった。
男もあやかしによって辛い人生を送っていた。
両親からは捨てられたかのように祖母へと押し付けられ、誰にも信じてもらえない人生だった。
祖母が亡くなり、蒼司たちのいる街へとやって来た男は黒い影に悩まされていた。死んでしまいたいと思うほどの疲弊。
銀子ときなこ、そして蒼司は男を助けるために動いた。銀子は九尾の狐、きなこは猫又の姿へと変貌し、蒼司は対話で鎮めようとしていた。
しかしいつまでも怨み辛みを叫び続ける黒い影にキレた男は、自力で祓う力を開花させその場から追い払った。
男は佐原誠司。実は蒼司と誠司は前世がひとりの人間だった。
ある鬼を封印した反動で魂がふたつに欠けてしまったのだ。
銀子はその前世での相棒だった。過去を思い出し、前世の相棒とのことを思い出す。
このことはまだ銀子しか気付いていない。
誠司は彌勒堂で共に働くことになり、蒼司と誠司はバディとなった。