あらすじ
俺はアクションRPG『オルクスサーガ』に登場する悪役貴族、ラインハルトとして転生してしまう。
問題は、このラインハルト、ストーリー序盤で主人公にあっさりと倒される「かませ犬」ポジションの貴族であり、プレイヤーからは「経験値おじさん」とまで呼ばれるほどのやられ役だ。だが、俺は知っている。この世界がゲームであることを——そして、ラインハルトがどこで、どう死ぬかを。
「ふざけるな。俺は、そんな情けない最期なんて絶対にごめんだ」
目覚めたその日から、俺は死なないための準備を始めた。体を鍛え、魔法の素養を磨き、家の財産を使って最強の装備を揃えた。さらに、ゲームでは語られなかった古文書や封印された遺跡にも足を運び、誰も知らないスキルやアイテムを手に入れていく。
気づけば俺のレベルは、主人公が村を出る前に到達するはずのそれを遥かに超えていた。初対面の冒険者たちには「その辺の王より強い」と噂され、魔物たちは俺を見るだけで逃げ出す始末。
だが、これで終わりじゃない。物語はもうすぐ本編に突入する。運命の出会い——主人公との邂逅だ。果たして俺は、シナリオに逆らい、"死す運命"から逃れることができるのか?
「俺が、この世界の主人公になってやる」