あらすじ

突然の質問だが、もしあなたが突然超能力を手に入れたら、どうするだろうか。 それは炎を顕現する力かもしれないし、瞬間移動を為せる力かもしれない。あるいは、人を癒すことのできる力かもしれない。 どのような力であれ、人が本来持っていない力をあなたは手に入れたことになる。それまでと同じ人生、これから送るはずだった普通の人生を歩むことはなくなると断言して差し支えないだろう。 自分の考える「正義」を貫く者もいるだろう。逆に、「悪」の道を進む者もいるだろう。その力を隠し、脇役として振る舞う人もいるかもしれない。 今作の主人公は、【正義、悪、脇役】のどれでもない。現代を生きる"普通の人間"だ。……少なくとも、本人はそう思っている。 ――20XX年 流れ星が空を駆け抜けていく。 文字にするとあっさりとしているが、実際にはそれは隕石が地球に向かってくるという事態を指している。その隕石は、既存の物理法則を打ち破るような異常に巨大なもので、もしそのまま地球にぶつかれば人類は間違いなく滅亡していただろう。しかし、人類もただ滅ぶ運命に甘んじることはなく、様々な手法を駆使して隕石を破壊することに成功した。 空で繰り広げられた壮大な光景に、人々は安堵の息をついた。しかし、その破壊された隕石が遙か上空で粉々に砕け、その破片たちが世界各国に散らばって落下していく様子には、誰も気づいていなかった。多くの人が命を落とし、滅びた国も存在したが、人類は滅亡の危機を辛うじて免れたのだ。 しかし、人類史上例を見ない大災害はそれで終わりではなかった。 隕石が運んできたのは、ただの岩だけではなかった。その中には、一種の菌が混ざっていたのだ。それは、超能力という異能の力を発現させる菌であった。 人々はまだ気がつかない。知らぬ間に、世界が静かに、しかし確実に変わってしまったことに。

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カクヨム
カクヨム2025/04/25
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