あらすじ
物語紹介:『毒入りデザートの心理学』
華やかな三十歳の誕生日パーティー。その幸せな時間は、主役である桐生麗華の恋人・神谷悠真が、美しいデザートを口にした直後に苦しみだし、息絶えたことで悪夢へと変わります。死因は毒物。甘いはずのデザートが、冷酷な殺意の凶器となったのです。
事件に巻き込まれたのは、心理学を学ぶ大学生で麗華の従妹・水野玲奈。憧れの従姉を襲った悲劇に心を痛め、彼女は独自の視点から事件の真相を探り始めます。
容疑者は、パーティーに参加していた全員。誰もが手を触れる可能性のあったデザートビュッフェで、犯人はどうやってターゲットに毒を盛ったのか? その巧妙な手口の裏には、どんな動機が隠されているのか?
捜査が進むにつれ、被害者・悠真の裏の顔や、彼を取り巻く複雑な人間関係、そして参加者たちの隠された感情が次々と明らかになっていきます。そんな中、場をかき乱すのは、怪しげなインチキ占い師・うないとうこ。彼女の胡散臭い言葉は、時に核心を突き、捜査を思わぬ方向へと導くことも…?
玲奈は、刑事たちの捜査とは別に、学んできた心理学の知識と鋭い観察眼で、「毒入りデザート」に込められた犯人の歪んだ心理を読み解こうと奮闘します。
甘美な罠の裏に隠された、愛憎、嫉妬、そして裏切り。人間の心の闇が複雑に絡み合う、心理ミステリーです。果たして玲奈は、苦い真実にたどり着くことができるのでしょうか?