あらすじ
将来を約束されている公爵家の次期当主ラインハルトであったが、貴族パーティの真っ最中、姉であるエリーゼが、婚約者であるレオン王太子から婚約破棄と追放を言い渡される場面を見てしまう。
姉である公爵令嬢エリーゼと王太子レオンの二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内に姉であるエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭った姉エリーゼは、多くの貴族から同情されていた。
じつは姉である公爵令嬢エリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だった姉のエリーゼは、弟が王宮内を駆け巡っている間、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しんでいるのであった。
「あー、姉さんは王国で随一の回復魔法の使い手で、唯一精霊に愛される存在だったのに!」
今日も、公爵令嬢エリーゼの弟ラインハルトは頭を抱えるのであった。