あらすじ
事故で轢いた相手が、なぜか異世界転生していた――そんな「異常な転送事故」が三度続いたトラック運転手・村瀬重蔵、五十八歳。
「アンタ、魂を“送っとる”んよ」
神と魔王の通信ミスで“業の布”を手にしてしまった男は、いつしか現世と異世界をつなぐ“魂の運び屋”となる。
行き先のない魂、名前を失った存在、因果を食らう魔物――名古屋発、此世(このよ)経由、魂行き。
トラックは走る。「名前」を届けるために。
──これは、なろう系転生ブームの裏で起こっていた、“運ばれなかった者たち”の救済の物語。
笑って泣けて背筋も凍る、“ロードノベル型・異世界輪廻譚”開幕。