あらすじ
ピアニストとして海外で活動していた キリオ は、父から届いた一通の招待状により、数年ぶりに帰郷する。
バーの名前は《Once in a Blue Moon》。開店は一夜限り。
だがその夜、父は姿を消し、ピアノは誰も触れていないのに音を奏ではじめる――
残された妹たち、謎の女・イヴリン、封印された旋律、そして六芒星の儀式。
忘れていたはずの“あの音”が、再び響きだしたとき、記憶と現実の境界が音もなく崩れはじめる。
“その夜だけ開く扉”をめぐる、静かで残酷な音のミステリー。
ワンス・イン・ア・ブルームーン ― 月が二度満ちる夜に ―
《Once in a Blue Moon》は、「ごく稀な出来事」を指す英語表現ですが、本作では“一期一会”――もう二度と訪れない“ただ一度の夜”という意味を込めています。