あらすじ

あの有名な「うさぎとかめ」のレースが終わったあと、すべてが丸く収まった――はずだった。 だが、勝者の亀には心に引っかかる言葉が残っていた。「正々堂々勝負しろ」「寝ているうさぎを無視するなんて、かめでなしだ」と非難の声があがったのだ。勝ったはずなのに、素直に喜べない。「自分のやり方は間違っていたのか?」そう思い悩んだ亀は、本当の答えを探す旅に出る。 一方、敗者のうさぎもまた、自分を見つめ直していた。「なぜ、負けたのか?」本当は速く走れるのに、途中で寝てしまったのはなぜか――。彼が見出したのは、自分がずっと「比較」や「勝ち負け」に縛られていたということだった。自分を取り戻すために、うさぎも旅に出る。 旅の道中で、二匹はさまざまな動物たちと出会う。上から全体を見渡していたキリン、周囲の目に振り回されないフクロウ、ほんの一部しか見えずに誤解していたネズミ。それぞれが異なる視点を持ち、それぞれの「真実」を語る。 互いに成長し、やがて再会したうさぎと亀。今度こそ、正々堂々と、自分らしく――そして相手を思いやる形で、ふたりはもう一度レースに挑む。 この物語は、「勝つこと」「正しさ」「自分らしさ」について読者に問いかける。答えはひとつじゃない。だからこそ、互いの道を認めあうことが大切なのだと気づいていく物語。

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小説を読もう2025/04/20
  • 現在の作品続・うさぎとかめ 〜それぞれの道〜