あらすじ
三年前、私は彼の言葉を信じて、婚約を受け入れた。
「君を幸せにできるようになるまで、三年だけ待ってほしい」と――。
貴族の令嬢セラフィーナ・エルグレインは、名門ヴェルテリオ伯爵家の次男リシアンと婚約していた。
けれど三年の間、彼は“準備が整ったら話そう”と繰り返すばかりで、結婚式も、新居も、指輪さえも――何一つ決めようとしなかった。
そのたびに彼を信じ、歩み寄ってきたセラフィーナだったが、ふと、気づいてしまう。
「この人は、結婚しても、私が全部決めなきゃいけないのかもしれない」と。
そして迎えた、年に一度の冬の舞踏会。
ようやくプロポーズを決意した彼の前で、彼女は微笑みながら言い放つ!