あらすじ
中学生のときのある出来事から、うまく絵が描けなくなってしまった高校生の芽衣。
学校帰りにふらっと立ち寄ったのは、細い路地の先にひっそり佇む古道具屋「カタカタ堂」。
どこか不気味で不思議な空気が漂う店内で、ひときわ目を引いたのは真っ白なキャンバス。
思わず手に取ったその瞬間から、芽衣の日常は少しずつ変わりはじめる。
夜の静かな部屋、光るキャンバスの中から現れたのは、なんと金髪の王子様…らしき青年。
「君、ちょっと画力が足りないんじゃない?」
ただしその態度はかなり生意気。
だけどこの王子さま、やたらと口が悪い。
なぜか巻き込まれたのは、芽衣が「イーゼルくん」と密かに呼んでいる、無口で変わり者のクラスメイトの翔。
二人で王子さまの絵を完成させていくうちに、芽衣の止まっていた時間が、少しずつ動き出していく——。
絵と心がつながる、ひと夏のちょっと不思議な物語。