あらすじ
「いやあ、もう無理ですわ。うちの女房、ほんま鬼ですわ」
夜の飲み屋。テーブルには空になったジョッキや、つまみの皿が雑然と並んでいる。男は酒をあおってはため息をつき、向かいに座る友人ふたりに、愚痴をぶちまけていた。
彼の女房はとにかく口うるさく、毎日怒鳴り散らしてくる。家事一つするにも、いちいち細かく指図し、何にでも文句をつけてくるのだ。掃除が甘いだの、料理がまずいだの、挙句の果てには、息の仕方にまでケチをつける始末。
「それでな、この間とうとう離婚届を突きつけたんですわ」
「おお! 思い切ったなあ」
「ほんで、どうなったんや?」