あらすじ
レンブラントライト あらすじ
海あかりに照らされた瀬戸内の小さな町S市。カメラマンの翔太と同級生のエマは、東京で再会し二人の関係が始まった。やがてエマは地元のS市のUターン事業プロジェクトに優勝するとS市に戻りカフェを始める。引きずられるように実家の写真館の三代目に収まった翔太だが、行動的なエマに対して優柔不断な翔太。二人の関係は、ゆるくカーブを繰り返す電車の線路みたいに先が見えなかった。ある時、翔太の写真館からのれんわけをした、やすしさんの「スタジオ・レンブラント」のサイトに、憎悪に満ちた書き込みがあふれ出す。それは翔太のスタジオで長く働く愛子さんが、歪んだ愛情の果てに書き込んだものだった。やすしさん、奥さんの恵子さん、脳性麻痺で話すことができない十六歳の一人娘光ちゃんは、翔太にとっては家族のような存在だったのだ。愛子さんの自殺というやりきれない結末とエマとの関係が翔太を苦しめる。
翔太は自分の「これから」と、エマの「これから」そして二人の「これから」について悩みだす。決められない翔太、行動できない翔太は、S市とエマから逃げた。エマはそんな翔太に、自分が悩んだ時に翔太が貸してくれた「やわらかな肩」を今度は自分が貸してあげられなかったことに苦しんでいた。
やがて、感染症が社会全体を覆い尽くし始めた。新潟の写真館で働いていた翔太は、その感染症に背中を押されるようにエマのもとへと戻ってきた。翔太は優柔不断な自分をかなぐり捨てて変わり始めた。二人は結婚の約束をすると独身最後の撮影旅行に出かける。 冬の山道を越えて能登輪島に着いた時、実家から衝撃的な電話がかかった。帰り道を急ぐ翔太とエマを待っていたのは‥‥‥。
異界転生も魔法も出ませんが、少しだけ泣けるお話しを‥‥‥。