あらすじ
「君は公爵家の娘だからこそ、僕の妻になってほしい」
結婚前、そう優しく囁いた夫ギルバート。しかし、それは甘い罠だった——。
名門ローランド公爵家の令嬢クレアは、政略結婚の末に男爵家の次男ギルバートと結ばれる。しかし、その結婚は彼の出世のためだけのもの。さらに、彼には結婚前から続く浮気相手がいた——。
夫の裏切りを知ったクレアは、耐えきれず実家に戻り、離縁を決意。
公爵家の力をもってギルバートは辺境へ左遷され、やがて行方不明に……。
傷ついた心を癒すため、しばらく社交界を遠ざかっていたクレアだったが、やがて新たな人生を歩むことを決意する。
そんな彼女の前に現れたのは、かつての知人であり、誠実な青年騎士 サイラス・アーヴィング 。
彼との再会が、クレアの凍てついた心を少しずつ溶かしていく。
しかし、静かな日常を取り戻したかに見えたクレアのもとへ、ギルバートの親族が現れる。
「彼の行方不明には、何か裏があるかもしれない……」
新たな陰謀が囁かれるなか、クレアは過去の呪縛を断ち切り、再び幸せをつかむことができるのか——?