あらすじ
負けヒロインの鴨川水琴(かもがわ みこと)。ぼっちの高二男子、京極京(きょうごく きょう)。失恋し泣いている水琴に京が『二度』も紳士的な態度を見せたことで、二人の距離は急接近。
やけっぱちの水琴は自分を選んでくれなかった幼馴染の代わりを求めて、京をご飯に誘う。奢るから話を聞いてと強引に約束を取り付け、いざ語りだすと止まらない。
まるでヒモを飼うようなダメ女っぷりを全開にする水琴は、会話のさなか気づいてしまう。京は手放したら人生終了レベルの無自覚ハイスペック男子だということに。
「親以外に外食でお金を出してもらったの初めてです。ありがとうございます。いつも支払う立場だったので」
「支払う立場? でも京極くんってあれでしょ、ぼっちだよね?」
「去年まで会社の社長をしてました。知人に会社を買い取ってもらい、手元に残ったのが八〇〇〇万程度です」
「……んんん? ごめん、ちょっとよくわかんない。え、社長? はっせんまん?」
「はい。理解できないですよね。八〇〇〇万程度じゃ……みんなが当たり前にできている『青春』は買えませんし。俺、誰よりも劣ってて。だからぼっちなんです」
京も京でぼっちの時間を埋めるように水琴との時間を楽しみ始める。何か恩返しできないかなと、あれこれ考えながら。
失恋したしヒモでも飼うかってノリで始まった関係が、気づいたら甘々だった件。
※
負けヒロイン×無自覚ハイスペックボッチ×ヒモ――
今熱い二つのジャンルとヒモを混ぜて、ヒモ作品書いてる作家が魂のせて書くラブコメ。