あらすじ
天野 邪鬼(あまの じゃき)は周りと違うことをする自分に快感を覚える人間、いわゆる「逆張り中毒者」だった。邪鬼は高校生でありながら髪をピンク色に染め、制服ではなくお気に入りのガーリー系の私服で学校に登校している。もちろん周囲の生徒には不良だと恐れられ、教師には職員室に呼び出されるが、それさえも彼女にとっては快感だった。
そんなある日、邪鬼はクラスメイト全員からいじめられていた女子生徒、彼方 愛(かなた あい)を助けることに。理由はもちろん、周りとは違う「逆張り」をするため。クラスメイト全員が愛をいじめるというのなら、それとは全く逆のことがしたくなる――邪鬼というのはそういう人間だった。
しかし愛を助けた数日後、邪鬼は信じられない光景を目にすることになる。真っ白な髪にカラフルなTシャツを着た、異質な雰囲気を纏った女子生徒が一人、教室の真ん中で座っている。それはまさしく、以前助けた愛の変わり果てた「大逆張り」の姿だった。邪鬼は自分以上の逆張りを見せる愛に嫉妬し、対抗するが、その度に愛は邪鬼以上の逆張りを見せてきて……。