あらすじ

【応募用のためネタバレあり】  胎児用医療技術・通称「バタフライ」の副作用により、制御できない怪力を持つ瀬尾悠太。頻繁に物を壊しては失職を繰り返していた。  瀬尾はある日、定期健診に訪れた病院で、道化師を名乗る謎の男・雪谷孝彦から仕事の勧誘を受ける。怪しんで拒否するが、後日強制的に雪谷のストリーパフォーマンスに巻き込まれ、勝手に面接された挙句に合格通知が届く。  雪谷がリーダーをつとめる道化師集団「JES」は、超大手製薬会社の一部署だった。CSR活動の一環として、病院や施設に道化師を派遣する慰問を行っているのだという。自分もバタフライだと明かした雪谷をはじめ、同僚である大澤、望、犬の喜助、さらには社長などの個性的な面々に揉まれて過ごすうち、瀬尾は避けてきた過去や家族と向き合わされるハメに。人を救うということ。愛されるということ。道化師の仕事を通じて、瀬尾は一つずつ意味を考え始める。  道化師として働くにつれ、少しずつ成長してゆく瀬尾。そこに社長が急遽JESの解散を告げる。自分以外は知っていた様子に不信感を抱く瀬尾だったが、雪谷はあっさりと真実を語り出す。  雪谷はバタフライの中でも短命な体質を持って生まれ、余命が近いのだという。雪谷のいないJESを廃止しようとする社長の気を変えるため、用意された後継者が瀬尾だったのだ。退職の希望を告げる瀬尾に対して、社長は巻き込んだことを詫び、雪谷との出会いからJES成立までの過去を語った。  全てを知った瀬尾は改めてJESについて考えるが、どうにも腹が立って仕方ない。雪谷を連れて社長の元に乗り込み、発端である二人で直接決着を付けろと迫る。ようやく正面から喧嘩した雪谷と社長の結論によってJESの廃止が決定した。最後の仕事として、瀬尾は雪谷の入院した病院でパフォーマンスを披露する。  雪谷が亡くなり、JES解散の日となった。メンバーが最後に集まったところで、瀬尾が仕事中に学んだことや愚痴などを書き連ねてきたノートが発見される。道化師の教えを記録した聖典だと望が言った。そして各々帰路につくが、瀬尾は以前雪谷のいた場所でパフォーマンスを始める。道化師となった自分が楽しませるべきは、悲しみの只中にいるメンバーと社長であるのだと気づいたのだった。

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カクヨム2025/04/10
  • 現在の作品道化師のバイブル