あらすじ

カタンと揺れて、目が覚めた。  暗い車内に、一瞬ここがどこだかわからなくなる。  仕事帰りだった。週末の疲れ切った体を引きずって電車に乗り、数駅やり過ごす間だけの短い惰眠を貪っていた、つもりだったが。  寝過ごしたか。いや、寝過ごしたからといって車内の電気が消えているのはおかしいか。  ここがどこなのか確認しようと、窓の外を覗く。  しかし暗すぎて何も見えない。  おかしいな、と思いめがねの縁に軽く触れて高さを調節しようとしたが、手はフレームには触れずにわたしの顔を撫でた。めがねが、ない。

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カクヨム
カクヨム2024/03/26
  • 現在の作品8番めがね