あらすじ

※以下公募用梗概のためネタバレが含まれます。 【あらすじ】  日本海沖の離島・硝子島。希死念慮を抱える孤独な中学生谷崎真理は、父・雄真の運営するホスピスに入院する余命わずかの少女文島希子に惹かれ、「死」と向き合いながらも初めて誰かを守りたいと願うようになる。  真理は不器用な外国人少年ダビド・民宿の娘美保と淡い友情を紡ぐ。進路相談で島外進学を訴えるもあっさり切り捨てられ、歪んだ家庭や閉鎖的な島の空気に息苦しさを感じる。現実の重みを感じながらも、希子と交流を深め、ダビドと島を出る未来を語り合って希望を求めていく。  硝子島で開かれる夏祭りを前に、真理は希子やダビドとの絆の変化・美保との不本意な恋愛関係に苦悩する。しかし祭りから逃亡した真理は希子が雄真に性被害を受け続けていたことを知る。彼は父と島の沈黙への怒りにかられて雄真への復讐を決意し、わたつみに放火して苦痛の連鎖を断ち切ろうとする。  しかし島民は雄真の死を歓迎し、事件は揉み消されて結局何も変わることはなかった。真理はダビドと共に希子を匿うものの、彼女の余命や性被害は狂言であり、彼女はその災厄性から地下に幽閉されていたこと・自分は彼女に操られて放火事件を起こしてしまったことを悟り戦慄する。  父の死後、母の過去と家庭に込められた愛情を知る真理。真理は罪悪感に苛まれ、希子の影響からダビドを救おうとするが、彼は希子に絡め取られて精神崩壊してしまっていた。そんな中、真理はホスピスの正体が人体実験施設だったと知り、「次世代である希子の胎児と異母弟旭の未来だけはどんな手を使ってでも守る」と決意を固める。  真理は「放火事件の真実を告発する」と言い出した美保を殺害し、希子・ダビド・旭と共に島から逃亡。真理自身は自由意思と倫理を捨てて希子への隷属を誓い、自我の懊悩から解放されて生きながら死体となった。全員の願いが歪んだ形で成就し、次世代の自由への祈りを残して終幕。

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カクヨム2025/04/09
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