あらすじ
「これが次の実験体なのか?」
「うん、元冒険者のギルド奴隷」
「なるほど、いつものルートからか」
「負債は相当の額だって」
「夢破れたりって奴だね。けど、これで生まれ変わるさ」
「生きていればだよね?」
「まあ、そういうことだな。じゃあ……始めようか」
「……ねえ、先生。このやり取り必要?」
「様式美って奴だよ」
日本に住んでいた男は異世界に転生し、伝説の冒険者ヴァンの息子ラヴァンとなった。
正体不明のスキルを持っていたラヴァンは、いずれ来るであろうスキルの覚醒を期待されて同期の冒険者パーティーへと加入する。
それから五年。
ラヴァンのスキルは一向に覚醒する兆しを見せず、リーダーのルーガからパーティーを追放させられてしまった。
それだけに留まらずラヴァンを辺境の街に縛り付けようとするルーガの策略にまんまんと引っ掛かり家を買って金欠の上、ギルド奴隷の負債の肩代わりまでさせられてしまう。
大怪我を負いほとんど使い物にならないギルド奴隷リチェルカの負債返済義務まで抱えてしまい途方に暮れるラヴァン。
その時、ついにラヴァンのスキルが覚醒する。
ラヴァンは覚醒したスキルの力を使い、ルーガたちに一泡吹かせるべく行動を開始する。
ラヴァンのパーティーは次第にその名を轟かせて行くこととなる――。