あらすじ

ある日、太平洋上に正体不明の「自己増殖船」が出現。誰が建造したのかもわからず、数時間で一隻が十隻、百隻に分裂していく。無線も通じず、搭乗者もいない。だが、その船の中には「人間の痕跡」が存在していた。 主人公は、海上保安官。任務として、自己増殖船の調査にあたるが、やがて「船が繁殖している理由」が明らかになっていく。 キャラクター ■ 瀬戸 航一(せと こういち) 40代・中堅の海上保安官。元潜水士。 かつて海上保安庁のエースとして名を馳せたが、今は現場に静かに身を置き、家庭と仕事の狭間で揺れている。 若い頃に先輩・野々村から「海を守るとは何か」を叩き込まれた経験があり、それが今も心の芯となっている。 口数は少ないが、芯のある言葉を選ぶ男。妻と、幼い娘がひとり。 ■ 神崎 あかり(かんざき あかり) 20代・若手の女性保安官。 明るく前向きな性格ながら、どこか心に“孤独”を抱えている。 瀬戸に尊敬と好奇心を抱きつつ、現場の厳しさと向き合う中で少しずつ成長していく。 繊細な感受性を持ち、人工増殖船との接触によって“生きている海”に強く惹かれるようになる。 寮暮らしで、誰にも言わない夜の不安を抱えたまま、日々を懸命に生きている。 ■野々村 慶一 (ののむら けいいち) 故人。元・海上保安官。瀬戸のかつての先輩。 10年前、任務中に消息を絶ったとされるが、その最後の瞬間には“人工増殖船”との接触があった。 かつては家庭を持ちながらも過酷な現場に身を置き続け、ついには殉職。 彼の心に残っていたのは、「家族を顧みなかったことの後悔」と「それでも守りたかった海」。 その想いは、増殖船の中に静かに残され⋯

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カクヨム2025/04/13
  • 現在の作品青の繁殖域(ブルー・ブリーダー)