あらすじ
放課後の進路相談室。私は先生と二人きりだ。先生が推薦書を持っている。何を見くびっているのだろう。今の私は私の正義に従った。それゆえにそんなものは必要ない。
ーー先生、密告します。
神のように冷酷で子供のように無邪気な姿
チューベローズの妖艶な香りと白い肌
長い黒髪
すべてを吸い込んでしまうような青い瞳
妖艶さと幼さが入り混じったような表情
強く抱きしめたら壊れてしまいそうな細い腕
雪のように冷たい体温
夕焼けに染まる教室
瞳からこぼれた一滴の涙
袖から見えた包帯
首の絆創膏
傷だらけの体
溶けてなくなってしまいそうな儚い姿
……私はこれから彼女を売る。