あらすじ
視えないものが視える少年と、視えなかったはずの大学生。
そして、全てを知っているようで何も語らない、飄々とした男。
“それ”は、ほんの少しズレた時間や場所に潜んでいる。
いつも通りの風景の裏側に、誰も気づかない異常がある。
大学生・瀬川 蓮は、ある夜、不可解な事件に巻き込まれる。
きっかけは、小学生の結城 伊吹との出会い。
「ぼく、見えちゃうんだよね。変なのが、いっぱい」
次第に、蓮の周囲に広がっていく“不可視の区域”。
助けを求めて現れたのは、正体も素性もはっきりしない謎の男・真壁 誠司。
街の中に点在する、見えてはいけない怪異たち。
それは、都市伝説か、オカルトか、それとも現実の歪みか――
これは、3人の距離が少しずつ近づきながら、
この世界の“見えない裂け目”に踏み込んでいく連作怪異譚。