あらすじ

二〇二五年。二学期二日目の昼休み。  「ごめんなさい」  『とある事情』で無気力な日々を過ごす高校一年生の須賀登理は突然、赤眼の転校生、瀧川仁伊奈から謝罪された。その理由を知りたくて彼女の家を訪れた彼は、そこで瀧川家の〈呪い〉について知る。  どうやらその〈呪い〉は人を死に至らしめるものらしい。現に〈呪い〉のせいで、瀧川家の婿は全員亡くなり、瀧川さんの周囲でも数人が原因不明の体調不良を起こしていた。そして、『とある事情』を抱える須賀自身にも、呪われた可能性が浮上する。  半信半疑の須賀はしかし、瀧川家の紋章に『ドラキュラ』の文字を見つけたことで、〈呪い〉に吸血鬼のイメージが重なり恐怖する。  翌日。ひょんなことから瀧川さんに『とある事情』を知られた須賀は、彼女に励まされて〈呪い〉を調べ始めた。その過程で彼は怪奇現象に詳しい泉森先輩と出会う。彼女が推測した〈呪い〉の正体の確証を得るために、須賀は瀧川さんに協力してもらう。そこで偶然、彼女の親友であり、且つ〈呪い〉の被害者でもある羽取未来乃と出会い、彼女から特に重要な情報を入手する。  翌日、須賀が集めた情報を泉森先輩に共有すると、彼女が〈呪い〉の正体を突き止めた。しかし彼がこの事実を伝える直前、瀧川さんと一緒にいたダンス部員が突然倒れてしまう。〈呪い〉の噂を聞いた部員の一人が彼女を疑い、それを庇う僕と言い争いになる。そして〈呪い〉の正体を知った彼女は、周囲を不幸にする自分の運命を嘆き、彼を拒絶する。  絶望する須賀は泉森先輩たちに励まされ再び立ち上がる。〈呪い〉の真の正体と、羽取の思惑に気付いた彼は、彼女と一緒の死のうとしていた瀧川さんを何とか改心させる。しかし、錯乱した羽取の凶刃が須賀の左胸に突き刺さった。  その後、『とある事情』によって一命を取り留めた須賀は、改めて自分の生を実感し、もう一度新たな一歩を踏み出そうと決意する。

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カクヨム
カクヨム2025/04/07
  • 現在の作品僕らは吸血鬼と仲良くできない