あらすじ
もしもここが物語の世界だとしたら、悪役令嬢は物語の終わりに何を思うのか
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「リリー・アンネット。貴殿の行ってきた数々の悪事を見逃すことはもう出来ない。本日をもって君に離婚を言い渡す」
夫の言葉がホールに響き渡る
リリー・アンネットの物語はここで終わる
悪役令嬢として誰からも後ろ指を指される
悲しい物語が
決まった筋書きに抗うことも出来ず
ただ決められたレールを歩き続けたリリーは
ようやく本当に自由を手に入れる
生まれも
好きな人も
自分の行動すら決められた人生だった
『周りの目なんてもう気にしなくていいのだ
決められた物語を歩まなくていいのだ
その証拠が今の私だ
今走り抜けていく私こそが
本当の私なのだと胸を張って言える
今の私ならどこへだって行ける』
リリーは笑った
それは美しく、優しく、ただの少女のように