あらすじ
「中途半端な力は試したくなる」
その少年の言葉は正しかった。
二年前、突如現れた魔法使いたちによって、人間の数は激減した。
新しい刀で試し斬りをするかのように、授かった異能を存分に試されたせいだった。
異能、未知なる力。そんな、今まではあり得なかった力を使う、魔法使い。
模倣使いという名の魔法使い。
『未知』といいながらも『魔法』による殺戮だと『全員』が『理解』した、そんな二年。
その中で、ぼくは、奇跡的に傷ひとつ負わず生き残り、どうやら平穏を取り戻しつつある現在をひっそりと生きていたのだが、そんな生活も長くは続かなかった。
この世界が壊れてしまったのは、どうやらぼくのせいらしい。
……さてと、それじゃ、そろそろはじめようか。
ぼくのせいと言われても、まだ死にたくないから、全力で生きよう。
生きるために、全力を尽くそう。
人間らしく、生に貪欲に行こうじゃないか。