あらすじ
フルダイブ技術が確立されて、かつては創作の中だけで存在した数々のシステムも多様なAI技術の進化で実現した現代。
急速な技術の進化を見せた時代もすでに10年は前の話で、今はもう子供のうちにパーソナルAIというのを与えられ、人間が個人のためのAIと育つのが当たり前になった。
それに合わせて失われた職業、姿を変えた職業など様々だ。
ゲームを作るのもAI一般利用とテンプレートデータの選定である程度のゲームなら簡単に作れるようになり、大規模な作成班でゲームを作っていたのは昔の話となった。
先鋭化が進み、ゲームプログラマーは一種の希少な専門職となって久しい。
『ユメライフ・メタバース』
それは戦闘もできる生活と交流を目的としたメタバース系VRMMO。
実際に仮想の世界の中に入り込み、別の世界を仮想の体で歩く。
冒険者となるもよし、商人となるもよし、生産に明け暮れるもよし、生活をただ楽しむもよし、そんなゲームのはずだった。
しかし、なかなかどうしてそうはならない。
ゲームで遊ぶ部分が結構あるためか、生活と交流で遊ぶ人が減る。
ロールしようにも、周りにそれをやっている人が居ないことで、周りに合わせて「普通に」ゲームを遊ぶ。
「私はロールプレイがしたい! 私はロールプレイが見たい!」
そんなふうに声を上げ、ただ楽しく遊ぶための国家を作ろうとした奴がいた。
このゲームに「建国」などというシステムはないが、ゲーム内のシステムやアイテムを利用し、彼女はシステム外の国家を作り上げた。
ロールプレイしたい奴らの、楽しくその世界で遊びたい奴らのための国家を。
これはとある最強女王様がとにかく楽しく遊ぶための物語。
降りかかる火の粉はすべて跳ね飛ばし、とにかく楽しく遊び、とにかく楽しく遊んでるやつらを眺める、そんな物語。
あと精霊ちゃんたちが可愛い物語。