あらすじ

俺、之治《ゆきじ》、柳介《りゅうすけ》、静《しず》、美智子《みちこ》、幸子《さちこ》の寄せ集めの六人は、其々願いがあった。だから神様に縋るために神様がいると言うトンネルの暗い、暗い通路を進んでいた。 「幸子がいない」 口火を切ったのは誰だったか。 誰もがその可能性に気がついていて、そうして誰もが口にしなかった。殆ど一列に並んで進んでいたトンネルの中、一番後ろに居たはずの幸子は姿を消していた。 トンネルには噂があった。トンネルの先には神様がいる。だから、トンネルに入ったものは、神様が気に入らなければ消えてしまうよ、とそんな話があった。 トンネルは道を引き返せば祟られる。あるいは、元いた所へ帰れなくなる。そう言われている。 柳介、静、美智子の三人は進むと言った。願いのために来たのだから、進むのだと。幸子は帰ったのだろうと。 俺と之治は幸子を探すために戻ることにした。何もなければそれで良い。けれどもここでは分かっているだけで五人、人が死んでいる。だから、幸子を探すために引き返した。必ず、後で柳介達と合流すると約束して。 引き返せば、妙に道が長いような気がする。嫌な汗が伝い、之治を呼ぶ。彼は、道の先、何かを指差した。 そうして幸子の死体が見つかった。

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カクヨム
カクヨム2025/04/09
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