あらすじ
【あらすじ】
桜咲く春を迎えた風光明媚な地方都市、逢桜町。その日常は、完全自律型AIによるサイバーテロで一変した。
現実と仮想世界は次元を超えてひとつになり、おぞましい怪物と化した人々は大切な存在へ牙を剥く。
この緊急事態を受け、日本政府は対象地域の封鎖を決定。のどかな町は陸の孤島と化してしまった。
それから一年。
作家を志す逢桜町民の少女・澪は、あの事件が自作のSF小説『トワイライト・クライシス』を再現したものであると気づき、盗作のショックと「原作者」にされた責任から逃れるようにひっそりと暮らしていた。
だが、高校進学を機にこのままではいけないと心境が変化し、澪は作者として解決を誓う。
「大丈夫。あたし、バッドエンド嫌いだから」
この町は、想いが力を持つ世界。思い描いた夢は現実に変わる。
ゆえに少女は――自ら、自作小説の主人公となった。
ヒロインとして戦い、著者として書き上げ、現実も小説も大団円を目指す澪。
その姿に感化された「登場人物」たちも、それぞれ胸に秘めた想いと向き合い、手を携えて歩き出す。
すべては、あの黄昏を越えて生きるために――。
これは、重なる想いと桜が彩る、縁と絆の物語。