あらすじ
ダンジョンが日常に存在する現代日本。人々は“探索者”として異空間を渡り、素材と金を得て生活していた。
25歳・無職・怠惰主義の鐘内隼人(カネナイ・ハヤト)は、仕送りを絶たれたことで嫌々ながらも探索者協会に登録する。目的はただひとつ、「働かずに金を得る」こと。
だが、スキル石に触れた瞬間、彼に発現したのは――未発見スキル【召喚】だった。
最底辺ランク・Hクラスで与えられた任務は、初心者用ダンジョンの探索。現れたモンスター・スライムにおびえながらも、ハヤトは自身の召喚で事なきを得る。
ドロップ素材を売って得た報酬は、わずか数千円。それでも、戦わずに手に入る“金と快楽”に彼は確信する。
「働かなくても、召喚獣がやってくれる。なら、これでいいじゃん」
しかし、怠惰を貫こうとするその生活は、些細なミスと偶然によって崩れ始める。
菌糸汚染による協会への五千万円の損害賠償、SNSで拡散される未登録スキル、そして世界各地で始まるダンジョン暴走事件――
召喚魔法で「楽する」だけのつもりだった。
それでも世界は、彼をただの怠け者では終わらせてくれない。
――これは、戦わない召喚士が“働かず”に世界を救うかもしれない物語。