あらすじ
自分以外、全部サメ――
サメが陸上に進出し始めてから100年以上が経ち、『食った相手の性質を奪う』能力でほとんどの動物種がオリジナルと似たような姿のサメに置き換わった地球。
人類文明の滅んだ世界を支配しているのは、人間そっくりな外見を持ち、奪った能力が遺伝し混ざり合って発現する異能力『簒奪形質(カルマリウム)』を持つ人間サメだった。
人間の生き残りである青年ヒレブレヒト・ブルース・バーナードは、幼いころに家族と生き別れて以来10年以上、サメから逃げ隠れ、時に戦いながら独りで生き抜いてきた。
ある日、人間サメの少女プリルリを救ったことがきっかけで、彼はどんな傷を受けても死なずに治る不死身の体質を手に入れ、プリルリの故郷と人類の生き残りを探して一緒に旅をすることに。
その途中、飛行サメの群れに襲われていた少女カフカを助けるが、彼女はヒレブレヒトの生き別れた姉と同じ名前で、外見も瓜二つであった。
『食った相手の能力を3つまで覚える』能力を持つカフカとの出会いが、ヒレブレヒトを地球とサメと人類の命運を左右する戦いへと巻き込んでいく――