あらすじ
火事で左腕を失った少女が、もう一度、料理を目指す——
その再出発は、たった一つの料理番組から始まった。
過去の炎に囚われた少女・花恵。
料理も、夢も、すべてをあきらめていた彼女が出会ったのは、
一杯の茶碗蒸しと、無口な屋台の店主。
だがその店主は、かつて“天才”と呼ばれた料理人だった。
希望も才能も見失った二人が、
小さなキッチンで交わす言葉と味の記憶。
そして今、目指すのは「全国高等学校料理コンクール」——!
これは、片腕の少女が“右手一本”で夢を取り戻す、
静かで温かな、再生の物語。