あらすじ

※あらすじネタバレあり  妖精姫《プリンセス》を目指す妖精使いエリーは、家出中の令嬢である。  妖精姫とは、王国を治める妖精女王の代理人であり、国一番の妖精使いとして名誉な地位。とある理由から、正式な候補となれなかったエリーは、実家を出て独自の道を歩んでいる。  普段、冒険者事務所で事務員をしているのは仮の姿。真の仕事は妖精事件専門の妖精使い。  相棒のネロと共に妖精事件を解決し、己の活躍によって妖精姫となることを未だに夢見ている。  ある日、エリーはキケロ村の屋敷で発生している『バンシー騒動』の調査を依頼される。  バンシーは死を予告する妖精とされ、屋敷の主人オーウェン・イェイツ氏が呪われているという噂が村に広がっていた。  調査中、ライバルのミアと元婚約者フィンに出会う。  平民のミアは正式な妖精姫の候補者であり、フィンはその護衛だ。二人はエリーと競い合いながら、事件の真相に迫っていく。  調査の過程で、メイドのキーラがバンシーの正体であることを突き止めるも、ライバルのミアに手柄を奪われそうになる。だが、キーラはイェイツ氏を恨んでいるものの、殺意までは持っていなかった。  真の黒幕はイェイツ氏の甥、ブライアン氏だった。彼は叔父の財産を奪うため、毒殺を試みていたのだ。  エリーは相棒ネロの助けを借りて、ブライアン氏の企みを暴き、事件を解決する。  しかし、その背後にはさらに深い真実が隠されていた。  イェイツ氏の妻、シボーン夫人は、彼に強制的に結婚させられ、幼馴染との愛を奪われた過去を持っていた。その悲しみと憎しみが、事件の遠因となっていたのだ。  シボーン夫人は別れ際にネロへ毒花で作った花束を贈り、感謝の言葉を述べる。エリーはその姿に『バンシー』を重ね合わせ、自身の目指す妖精姫の使命が、人間の複雑さと深淵に向き合うことでもあることに、気付き始めるのであった。

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カクヨム
カクヨム2025/04/06
  • 現在の作品妖精姫《プリンセス》になるのはわたくしですわ! ~ バンシーは涙と共に生まれ出でる