あらすじ
芦屋美耶子は倉橋家に嫁ぐまで、旦那さまとなる御方の顔を見ることが叶わなかった。
なぜか義両親がひた隠しにしていたためだ。
ついにその日、美耶子が旦那さまと顔を合わせると──その人は男装の麗人。つまり、女性だった。
男として育てられた菊吉は建前の結婚をよく思っておらず、美耶子は実家に帰ってもいいと言うが、美耶子は決心する。
──墓場までお供いたします、菊吉さま
そしてあやかしが女中を担う屋敷で、男装の麗人と箱入り娘の同棲が始まるのだが。
仲を深めようと奮闘する美耶子は、菊吉の本心は女であることを見抜く。しかし菊吉にそれを勘付かれてか避けられるように。
次第に菊吉は幼い頃神隠しに遭ったこと、そしてまた神隠しに遭わないように男として育てられるようになった真実が判明し……?
陰陽師の子孫同士の政略結婚から始まる、江戸百合結婚和風あやかしファンタジー。