あらすじ
クリーブス侯爵家の長女イヴェットは尊敬する母のように「愛する人の子供を産み、育てること」が夢だった。しかしそんな彼女のもとに婚約者が戦死したという報せが届いた。彼の遺品からとある書類が見つかり、自身が不妊症であることを知ってしまう。
最愛の人と、子供を持つという夢さえも失ってしまった彼女だったが、皇太子から妻を失ったばかりのラングフォード大公との結婚を命じられる。彼には三人の子供たちがおり、イヴェットが嫁いだことにより、母親を亡くしたばかりで傷も癒えていない子供たちと大公の間に深い溝ができてしまった。そのことに負い目を感じたイヴェットは、歳もほとんど変わらない義息子たちの継母になることを決意する──。
大切な人を失った者たちが寄り添い、少しずつ本当の家族になっていく物語。