あらすじ
この物語の舞台は、「日本とよく似た架空の国・日昇国(にっしんこく)」。
かつて先進国と呼ばれたこの国の一部では、強大な外部勢力(カナン国)によって『静かに』占領が進んでいる。武力ではなく、言葉、教育、法律、経済を通じて、人々の自由が少しずつ奪われていく世界。
主人公が暮らす「南市」は、そんな占領の最前線――
言葉が消え、看板が変わり、最愛の妹が連行され…。
この物語は、かつて「正義」に挫折した兄が、奪われた日常と、大切な人を取り戻すためにもう一度立ち上がる、静かなレジスタンスの記録です。