あらすじ

それなりに器用に生きてきた。 顔も、コミュ力も、学力も――ぜんぶ「そこそこ」はある。 中学では野球部。高校では、名門の強豪野球部に入って、まあまあ青春する予定……のはずだった。 だけど、待っていたのは、 「声が出ない奴はゴミ」「水を飲んだら非国民」 そんな理不尽のオンパレード。 その日、俺は野球部から、裸足で逃げた。 逃げ道の先にいたのは、マージャン用語で喋る無精ひげのオッサンと、目を合わせない人見知りの後輩。 なんと、部員はたったひとり。テニス部は、存続の危機。 巻き込まれるようにして向かった試合会場。 そのコートで、俺は見た。 “世界を変える”サーブが、鼓膜を揺らした。 胸の奥に熱が走って、止まっていた足が、勝手に動いた。 そして、気づけば口にしていた。 「俺、初心者でわりーけど……よろしくな。」 ──これは、“天才の隣”を本気で走ろうと決めた、凡才の俺の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/06/08
  • 現在の作品天才の隣で、あいつを信じた