あらすじ
放課後の星見ヶ丘学園。
校舎の片隅で、古いカセットレコーダーが“声”を録り続けている──。
内気なピアノ少女、走り続ける幼なじみ、孤独を隠すリーダー、夜の図書室で詩を書く先輩…。
言葉にならない感情は、テープの回転音の上で初めてかたちを得た。
誰かの失意のすすり泣きが、別の誰かの背中をそっと押し、
小さな囁きが、新しい歌となって未来を照らす。
“いま”を閉じ込めたカセットは、巡り、響き、共鳴し合いながら、
やがて卒業というステージへと導く──
七章三十六話、涙と旋律で綴る青春群像ミュージカル短編集。