あらすじ
王国で最も辺境と名高いド田舎町のギルドで働く、しがない事務職員のカイ・シルフォード。
彼の願いはただ一つ、「面倒事を避け、平和で退屈な毎日を送ること」。
しかし、そんなカイの元に、ある日とんでもない人違いで、王立エリート学園からの「特別講師」の招聘状が届いてしまう!
断りきれずに教壇に立つことになったカイには、当然、剣も魔法も教えられない。
絶体絶命の彼が、生き残るために仕方なく始めたのは、長年のギルド業務で培った、地味で、セコくて、保身第一の「インチキ指導」だった。
「装備の手入れは毎日しろ(修理代は高いから)」
「ポーションは無駄遣いするな(経費で落ちないから)」
「強い敵とは戦うな(死んだら報告書が書けないから)」
だが、カイのそのあまりにも実践的(に聞こえる)な指導は、エリート教育に飽き飽きしていた生徒たちの心に、なぜか深く突き刺さる!
カイの小心翼翼な一言は「深遠な教え」だと勘違いされ、落ちこぼれや問題児たちが、次々と英雄級の才能を開花させていってしまう!
「先生、すごい……!」
「さすがはカイ先生!」
生徒たちの尊敬の眼差しは日に日に増していき、カイの胃痛も限界寸前!
これは、史上最も辞めたい英雄講師と、彼を崇拝する勘違いな弟子たちが織りなす、後戻り不可能な勘違い系コメディ!