あらすじ
残業続きで心身ともに疲弊しきっていたアラサーOLの相沢(あいざわ) 梓(あずさ)は、ある夜、異世界エルミール王国に「聖女」として召喚される。しかし、梓には期待された聖女の力はなく、代わりに人の嘘や悪意を色として感知できる特殊な力を持っていた。
「役立たずの聖女」と蔑まれそうになる梓だったが、その稀有な能力に目をつけたのは、冷徹で切れ者と名高い宰相補佐官、リアム・アシュフォードだった。
「君のその眼、我が国のために利用させてもらう」
リアムの監視と保護のもと、梓は「アリア」として宮廷内の不正や陰謀を暴く手助けをすることになる。最初はリアムの冷たい態度や打算的な目的に反発するアリアだったが、彼の仕事に対する真摯さや、時折見せる不器用な優しさに触れるうち、次第に惹かれていく。
しかし、王国の闇は深く、アリアの能力を危険視する勢力の魔の手が迫る。そして、リアムもまた、過去のトラウマを抱えていた――。