あらすじ
――北海道札幌市郊外。
どこにでもある普通な公立高校には一人、逸脱したと言える超美少女な生徒がいる。
こんな噂が市内で広まるようになったのはつい一年ほど前からだった。
名を「柊木美咲《ひいらぎみさき》」。
高校二年生の不良生徒。
容姿端麗、豪華絢爛と言える美しさを持ち、凛とした表情はまさに高嶺の花。
不良でサボり魔、そして何より眼つきが"えげつない程に悪い"という一面さえなければきっと人気であっただろう彼女の存在はまさに畏怖の表れの如く酷い。
しかし、彼女には一つだけ明かされていない秘密がある。
それは一人ぼっちだったということ。
友達がいない。
昼食は屋上で一人で食べ、登下校は常に一人。
頼ることもできない孤高の独り身。
「……はぁ」
実は小心者で、口調も悪く、親との問題もあり、でも相談ができない中。
たまたま出会った彼だけは声をかけ続けていた。
同高校二年生で、学級委員長に生徒会書記。
頭脳明晰、学業優秀、生真面目の代名詞。
「東谷夏生《とうやなつき》」だけは......。
そんな二人がご飯を食べながらお話をするだけの日常ラブストーリー。
……いや、そんな”だけ”じゃないな。