あらすじ
【このシリーズは、ある学園にまつわる“時の断片”を集めた物語集です。
毎回登場人物は違っていても、誰もがあの坂を登り、教室に座り、そしてそれぞれの春を迎えていきます。
それは、ある人の物語ではなく——あなたの記憶の、どこかにもある光景かもしれません。
どのシリーズからでもお読み頂けます。】
深夜一時、ひっそりと始まるラジオ番組「放課後レター」。そこに匿名で投稿を続ける女子高生・七瀬まどか。孤独を抱える彼女にとって、それは唯一の心の拠り所だった。ある日、彼女の投稿に「灯(ともり)」と名乗るリスナーから返事が届く。顔も知らない相手との声と文字だけの交流は、まどかの日常に小さな光を灯し始める。しかし、その“声の相手”は、思いもよらぬほど近くにいる人物だった――。すれ違う心、匿名の仮面の下の本当の想い。声が紡ぐ、孤独と再生の物語。