あらすじ
乃戯高学園で亡くなった女性生徒の幽霊が現れて生徒がパニックに——
私立高校・乃戯高学園ではかつて文化祭になると各学年が演劇公演を出すことが恒例となっていた。
ある年もその準備に生徒が励みいよいよ本番直前を控えていたが、三年生で主役を演じるはずだった女性生徒が交通事故で亡くなり三年生の演劇公演は中止となってしまう。
唯一の慰めとしてその女子生徒の生前、演じている姿が録画されてあるリハーサル映像が残っていたので、文化祭後に三年生はその映像を鑑賞することになったのだが、その再生中にその亡くなった女子生徒の幽霊が出現して生徒達はパニックに陥る・・・。
以後この高校では悲劇の記憶が濃い間は自粛され、そのまま文化祭にて演劇公演を行うことはなくなってしまったのであった・・・。
そこから三十年程の時が経ち・・・、
乃戯高学園に保坂咲という演劇が大好きな生徒が入学してくる。
保坂はこの高校に演劇部を作ることを計画していた。
同級生を勧誘してなんとか保坂を入れて五人の部員を集めて演劇部を作るも、たった五人では公演を行うのは厳しいのがネックであった。
しかし、保坂の演劇に対する献身的な姿勢から周りの部員もなんとか彼女にはなるべく早くステージに立って演じてもらいたいと思うようになる。
そこで他の部員は演劇部を作る際に得た、かつてこの高校では文化祭で演劇公演を各学年が出すのが恒例であった、という情報から今年の文化祭でまた一学年だけでもその慣例を復活できないだろうか?と思いつく。
早速、その案を担任の先生に話してみると良いかもしれないと好感触な答えが返ってきて演劇部は歓喜する。
今年の文化祭で演劇公演をすることができる——
その願いが叶えられようとしている矢先、
一人の先輩生徒からあの怪異を聞かされる・・・。
三十年程前、演劇公演の本番直前に亡くなった女子生徒がおり文化祭後にその幽霊が現れた・・・それが文化祭から演劇公演が無くなった理由である・・・と。
この怪談は今となってはネット上に流出したことにより、学校内よりもオカルト好きの間で有名なものとなっており知っている現役生徒は極一部であった。
その怪異に衝撃を受ける演劇部。
そんな怪談を聞いてしまうと恐怖がつきまとうが、こんな事で立ち止まるわけにはいかないと奮起する。
そこで恐怖を和らげるためにも亡くなった女性生徒はどんな人物だったのか?を探ることにした。
それを知る手掛かりとしてどうやらリハーサルの様子を録画した映像があるということに着目して、その映像を見つけ出すことにした。
その映像はまだ存在するのか?
なぜ亡くなった女子生徒の幽霊が現れたのか?
その謎を解く調査が始まる——
そして再びその怪異は起きるのであろうか・・・?
角川学園ミステリー&ホラー小説コンテストの応募作品です。
※エピソード公開後も締め切り日までの約三ヶ月間推敲を重ねると思うので、当初より表現などが変化していることがありますのでご了承ください。
更新頻度は暫くは2日連続で投稿したら一日お休み、というペースでやっていく予定です。時間帯は20〜21時頃になります。