あらすじ
西暦二〇五四年――世界各地で原因不明の突然死、〈シャットダウン症候群〉が多発していた。発症すれば意識を失い、二度と目を覚ますことはない。医療も科学もその謎を解明できず、人々は見えない死の恐怖に怯えながら日常を送っていた。
二年後の二〇五六年――政府の極秘調査により、シャットダウン症候群の原因が〝電脳世界〈ゼノ・ワールド〉〟にあることが判明する。ゼノ・ワールドは、現実世界を完全にコピーした仮想空間――そして、二年前に失踪した天才物理学者・諸星秀一によって発見されたものだった。
シャットダウン症候群を食い止めるため、政府はゼノ・ワールドへの侵入が可能な特異体質者〈ダイバー〉を集め、公安調査庁直属の特殊部隊を結成。彼らの任務は、ゼノ・ワールドに出現する電子生命体〈アバター〉を討伐し、シャットダウン症候群から人命を救うこと。そして、すべての元凶である〝諸星秀一を見つけ出すこと〟だった。
日高祥太郎もまた、ダイバーとして戦うことを強いられた一人。望まぬまま命がけの戦いへと身を投じる日々。ゼノ・ワールドで待ち受けるのは、数々の強敵、そしてこの世界に秘められたさらなる謎――。
「ゼノ・ワールドを封じれば、本当に全てが終わるのか?」
彼らの戦いの先にあるものは、世界の救済か、それとも――。
これは、世界を巻き込む大きな憎悪、現実と仮想の境界を超えた、聖戦の物語。