あらすじ

宇卒鬼(うそつき)村。それは、世界一有名な『因習村』だ。  『ホラシロ様』と呼ばれる神様をまつった祠があり、俺たちは生まれてからずっと「嘘」しかつけない体質を抱えて過ごしてきた。  そんな村に住む俺たちでも、今まではどうにか幸せにやってこられた。  だが、そんな俺たちの住む村で事件が起こった。  朝になって、村の広場で他殺死体が見つかった。  悪夢はそこから始まった。  捜査にやってきた警部と、その部下の若い刑事。こいつら、ここが『嘘つき村』だってことを、ちゃんと調べないで捜査にやってきた。  そして不用意に、こいつらは俺たちに質問なんかしやがる。  「この事件について、何か知っている人はいませんか?」なんて。  バカ! やめろ! そんなことを聞かれたら、俺たちは体が勝手に動いちゃうんだよ!  そして案の定、俺の口は勝手にあらぬ言葉を発していた!  「はい、俺が犯人です!」と。  俺は何も知らないのに。俺は殺人なんかしてないのに。  村人たちは次々と「私がやりました!」と『自白』を始めてしまう。    どうすればいい。俺たちは、どんな時でも嘘しか言えない。そんな俺たちが殺人事件に巻き込まれた。  俺たちは嘘つきなんだ。本当のことが言えないんだ。  だから別に、自白してるわけじゃないんだよ。  このままじゃヤバい。冤罪として全員がブタ箱にぶち込まれることになる。  どうすれば、この頭の鈍い刑事たちに、ここが嘘つき村だってことを気づかせられる。  そして、一体誰が犯人なんだ。

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カクヨム
カクヨム2025/06/03
  • 現在の作品嘘つき村の殺人 ~犯人じゃない人、手を上げて!~