あらすじ
2029年、人生を数値化するゲーム『BURNOUT』が若者を支配している。資産、フォロワー、身体データ──すべてが「人生の密度」としてスコア化され、死後にランキングと寄付で永遠に刻まれる。73%が20〜30代、非正規雇用とSNS疲弊に閉ざされた彼らは、このゲームを「生き方のチート」と呼ぶ。非公式アプリ『BurnAssist』は、過労や自己破壊を最適化し、「死亡効率」を提案。プレイヤーNo.208331は、29歳で燃え尽きた。彼の死に1.5万の拍手が響く。
社会部記者・須賀理音は、批判すべきこの病理に、なぜか心を奪われる。過労を称賛し、家族を置き去りにするゲーム。それでも、燃え尽きる姿は眩しい。私たちは、なぜ拍手を求めてしまうのか?
ディストピアの闇と人間の欲望が交錯する、衝撃のルポルタージュ。