あらすじ
花のお江戸でVtuber?
歴史・時代小説ジャンルのルールの限界に挑む!WEBコンテンツ大賞参加作品。
◽️あらすじ
それはまだ落語寄席が一般でなく、相撲と歌舞伎ぐらいしか巷には娯楽のなかった江戸の治世。
夜の蝋燭の灯りが揺らめく中、突如として現れる不思議な影。人に似た姿を取るその絵は歌を歌い、人々を笑わせる。
それは時代の陰で人知れず高貴な者の側にいた妖怪である守妖(もりあやかし)の、未来予知ができる者の発案で始まり、江戸の奇人・平賀源内が形を作った新たな娯楽「ぶいちゅうばあ」であった。
高位の守妖らは人間に姿を変える力を持つが、それ以外の殆どの者は人語を話すに留まる。
しかし彼らはその不思議な力を活かす方法として、「写し絵」の技術に目をつける。
特殊な墨と筆、そして微弱な妖力を込めることで、あたかもそこに生きているかのような幻影を映し出すことができる。
この幻影を通して、彼らは都の流行や噂話、時には自身の住む里の珍しい出来事を語り、声もまた妖力によって反響させ、遠くまで届かせることが可能なのである。
活動場所は、主に夜間の辻々や、寺社の境内など、人が集まる場所。
江戸庶民は最初こそ奇妙な光景に戸惑うも、次第にその話術や歌の面白さに惹きつけられていく。
しかし人気が出るにつれ、正体バレやお上からの内容規制など新たな問題も発生して……